▲愛器はずっとラミレス。もう何台目になるのかな? 
弾き込んでは弟子や生徒にゆずったりして、代を重ねた。

楽譜集「クラシックギターのしらべ」の著者、斉藤松男さんの
ギターライフです。「クラシックギターのしらべ」には、
クラシックギターの演奏にハマった人なら一度は憧れる作品、
また、時代を越えてレパートリーにしたい人気作品、
そして、ご自身がギター教室の現場で要望され
自らアレンジした作品を集めています。

この楽譜集、近年のクラシックギター用楽譜の中では、
かなり売れたようです。
改めて曲目を眺めて驚くのは、クラシック作品だけにとどまらない
ユニークな選曲ですが・・・。

第2回 生徒さんが弾きたい曲で構成した
「クラシックギターのしらべ」

斉 藤 それで、その第2弾が「クラシックギターのしらべ」
になるんですが、曲目とかすべて自由だったんですよ。
任された。
一方、僕は前から作りたいと思っていた楽譜があった。
それは、クラッシックのスタンダードな曲は
もちろんいいんだけど、やっぱりそこに、
ほら、「コーヒールンバ」とかさ、
ああいうのって弾きたいじゃない?
 僕の生徒さんは、年寄りから若い子まで、いっぱい来てる。
その彼らが「あれ弾きたい、これ弾きたい」って
持ってきた作品があって、
それに応えてアレンジしていた楽譜が手元にあって、
それを使いたいと思っていたんです。
●○● ああ、実際の要望に応えたものだったんですね。
斉 藤 そうそう、それと、クラシックギターって
同じ音でもポジションが3つも4つもあって
たいへんじゃない?
 それで、目安としてTAB譜も書いてあげてた。
それが始まりだよね。
だからTAB譜を書くことにはなにも抵抗はなかったよ。
●○● ふんふん。
斉 藤 それと教えているとやっぱり便利なことがいっぱいあるじゃない? 
譜面でポジション探すことに時間かけていると、
いまの子、めんどくさくなって辞めちゃうじゃない。
●○● いや、好きなんだし、そこにおもしろさが・・・
斉 藤 いや、続かない(笑)。
その時間を練習に当てたいっていうのが本音じゃない?
だってヴィラ=ロボスなんかになると、
「うーん届かない、押さえられない。あそこもここもどうしよう?」
って譜面とフレット交互ににらめっこして時間がかかる。
それがTAB譜があればぱっと、
無条件にまずは行ける。
そうすると、1曲、さらうのが早いよね、
だからTAB譜読むのも早いくなるよね。
●○● あ、そうすると、この本が出る前と
出た後では生徒さんにも変化がありますか?
斉 藤 うん、この本を出すまでは地元の人が多かったんだけど、
出してからは地方からも来るようになったね。
●○● それまでは、五線中心で、
部分的にTAB譜を書いてあげたりしていた、と。
斉 藤 そうそう。でも、この本見た人は、
「これ弾きたい」って訪ねてくるようになったの。
●○● けっこう長く通われている生徒さんもいらっしゃりそうですね。
斉藤さんのコンサートのお客さんの様子見てると、
そんなかんじがしました。
斉 藤 そう、ここは30年から通っている生徒さんが20人くらいはいるわけ。
●○● ほー。
斉 藤 始めたときは若かったんだけどね。(笑)
ある人は小学5年生の頃からやっていて、
今40代かな、自分でも自宅近くで教えてる。そういう人もいるよ。
●○● 孫弟子ですね。
斉 藤 まあある程度出入りもあるけど、
都合でいったん止めた人がある程度の年になって
またありがたいことに帰ってきたりさ。
コンサートなんかすると、そういう人に来てもらえたりしてね。
やっぱり地元の生徒さんを中心にずっとやってきているから、
そういうこともあるんだね。
それも自分で言うのもなんだけど強みなんだろうね。
●○● とにかくお客さんが多いし、
みなさん楽しんでいる感じがよかったですね。
斉 藤 昔、若い頃は、無理してがんばってバッハばっかりのプログラムとか、
やってたんだけど、努力の割に評判がよくないし(笑)。
努力が報われないじゃない? はっはっはっは。
●○● いやいやそんなことは・・・
斉 藤 だから最近はまあ
2年に1回毎年くらいのわりで
コンサートはやってきているけど、
毎回会場がいっぱいになるんだよ。
プログラムも、生徒さんが弾いている曲を弾くから
関心がある曲が並ぶプログラムになるからね。
そして年代が幅広いから、
曲もいろいろになる。
あまりこだわらないでなんでも弾いていますよ。
音楽は難しければいいわけじゃないしね。
早く指が動けばいい訳でもないから。
今はそういう風潮もあるけどね。
だから「弾けないわけじゃないぞ」っていうところも
見せなくちゃ行けないけど、
だからそういういくつかのことがあって、
「クラシックギターのしらべ」では、
今の若い子が弾いているような曲を必ず1曲入れているんです。
●○● そうなんですよね。他の19曲はいらなくても、その1曲のために買っちゃうという・・・(笑)。
斉 藤 はっはっはっは。
だから若いこのために弾くような曲は、
録音する時弾いたら、もう2度と弾けないもん(笑)。
「サンバースト」なんか、録音して以来弾いたことがないよ。
「リブラソナチネ」とかさ、ハハハ。
叩いたりこすったり、恥ずかしくてさ、弾けないよ、はははは。
録音ならできるけど、さ。

(続きます)

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2009-06-29-MON

ギターの時間