▲愛器はずっとラミレス。もう何台目になるのかな?
弾き込んでは弟子や生徒にゆずったりして、代を重ねた。

楽譜集「クラシックギターのしらべ」の著者、斉藤松男さんの
ギターライフです。「クラシックギターのしらべ」には、
クラシックギターの演奏にハマった人なら一度は憧れる作品、
また、時代を越えてレパートリーにしたい人気作品、
、ご自身がギター教室の現場で要望され
自らアレンジした作品を集めています。

そしてそれらの模範演奏CDも収録されていることも大きな特徴です。
     

第3回 付録用CDレコーディングでは、本番2回まで!

●○● 録音は、新旧少しばらつきがあって、
ぼくは個人的には
「バラツキもおもしろい」と感じているんですが。
斉 藤 バラツキね、ははは、うんうん。あの録音をするときって
だいたい20曲録音するじゃない?
そうすると、いろんな制約の中でやることになるから
まあ2回しか弾けない。
●○● そうなんですか!
斉 藤 すると、「はい本番!」って2回録って、
あとは、いいところを編集するか、
そのまま「どっちがいいか?」って
選択するという作業になる。
ふつう自分だけで自宅で録音するときなんかは
何回も何回も繰り返しちゃうじゃない? 
●○● やっちゃいますね。
斉 藤 でも、あの楽譜集用CDの録音ではそんなことはできないのよ。
だからそういう意味ではあきらめも早い(笑)。
ま、昔、若い頃から録音自体はやっていて慣れているから、
というのもあってあきらめも早い。
そういう意味では、妥協ですよね。
だからひどいのもあるよ(笑)。
●○● いえいえ。
斉 藤 ギターがね、きれいな音で弾かなくちゃいけない曲と、
音が早く出て、キレがよくてっていう
フラメンコみたいな音色じゃないと弾けない曲とあるよね。
それはもう使い分けているから、音色も自ずと違うんだね。
●○● ちなみにエンジニアさんは、角さんですか?
斉 藤 そうですね。彼も回を重ねて僕の音、
クラシックギターの録音に慣れてきているので
手慣れてきてますよね。
いろいろ相談しながら作ってきたんだけどね。
●○● スタジオを使うんですよね?
斉 藤 そう、最初から2、3回は
リットーミュージックのスタジオで。
あとはあちらこちら少し点々としています。
●○● 録音にあたっては、
昔から手慣れた作品もあるとは思いますが、
そのための練習も欠かせませんよね?
斉 藤 う、いや、はははは。実際ね、
朝から晩まで生徒さんにギターを教えているじゃない?
ふつう9時半くらい、
早いときは8時半から始まって、
夜は9時くらいまでずーっと教えてるじゃない?
だから、この教室の部屋に譜面も置いておいて、
生徒がくるまでの時間に「部分練習」。
それくらいしかできないの。
夏休みとか挟んでる時期だったら、
自宅に戻って集中的に練習して帰ってきて録音、と。
だからいつもは弾けないところだけ
合間合間に部分練習やってるんです。
まあ、ずいぶん曲としても作ったよね。
●○● 全部をすぐに完璧に弾けなくても、
人気曲を中心にしたコンサートプログラムが
いくつか作れそうですよね。
斉 藤 まあ、そうですね。
●○● ところで、クラシックギターは
レパートリーから見ても、演奏法から見ても
楽しみ方はいくつあっていいと思いますが、
どうかすると、クラシックの正当派を自認する人、
したがる人と
そうじゃない人との間に、
けっこう意識にズレがあるように思います。
それが、なにかクラシックギター音楽の世界を、
クラシック一般、他の音楽ジャンルから
遠ざけているように思えるんですが、
気のせいですかね?
斉 藤 ヴィラロボスのエチュードとかプレリュードっていうのは、
みんなが工夫して習ってくるわけじゃない? 
で自分なりの指使いというのがあるわけじゃない? 
それをこう、自分がマスターしたら、
次の世代に伝えればいいんだけど、
それをケチるんだね。
それで、月謝を取ろうとする。
というか、そこは、そういう厳しい世界でもある
とする見方もできるとは思うんだけど。
●○● たしかに、それぞれ個人が極めたギター道場の師範ですもんね。
“流派”といってもいい。乱立しているけど。
斉 藤 だから本なんかでは紹介したくない。
でもひらたく、さらに言えば、まして、みなさん偉いから、
録音なんかしたら、うまい下手もバレちゃうだろうし? 
昔の本には、先生弾いてみてくださいって
その編曲者に言いたいくらい難しいものもあるよね。
「どうやって弾くんだよ?」って。
そういう意味では、指使いの校訂を付けてこられた先生は
えらいよね。
でも、そうじゃない先生にとっては
TAB譜なんか付けたら商売にならないよ
って思ってるんじゃないかな。

(続きます)

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2009-07-14-TUE

ギターの時間