▲愛器はずっとラミレス。もう何台目になるのかな?
弾き込んでは弟子や生徒にゆずったりして、代を重ねた。

楽譜集「クラシックギターのしらべ」の著者、斉藤松男さんの
ギターライフです。「クラシックギターのしらべ」には、
クラシックギターの演奏にハマった人なら一度は憧れる作品、
また、時代を越えてレパートリーにしたい人気作品、
そして、ご自身がギター教室の現場で要望され
自らアレンジした作品を集めています。

この楽譜集、近年のクラシックギター用楽譜の中では、
シリーズ化もされ大人気。ユニークなその選曲と編曲に対する考え方を伺います。
・・・。
         

第7回 アレンジのツボはギターの「鳴り」次第

●○● クラシックギターを基礎からやってみたいという場合、
カルカッシなどの定番から入りたいっていう生徒さんは多いんですか?
斉 藤 そこから入る教室はたくさんあると思いますよ。
とくに地方へ行けばいくほどね。
でも僕のこういう本を使って独学でやっている人も多いと思う。
そういう人は、もっとギターを楽しんでいると思うなあ…。
●○● というと、先生はそういう曲にストレートに入っていく教え方しかしてないんですか?
斉 藤 そうだよ。昔からのそういう教え方はしていない。
そのぶん調がどうのこうの、というのはコードで教えているんですよ。
そのほうが役に立つから。
昔はギター弾きって食えなかったから、飲み屋さんで弾き語りでやったり。そうするとコードは商売に必要なんだよ。
撮影:カミガチアキ
●○● コードは仕事のツールだったんですね。そうやって独立していく以前は
新堀さんの日本ギターアカデミーに所属していたんですか?
斉 藤 僕は高校生のときに新堀さんのところに入ったんです。
そしたらすぐに新堀さんから
「講師をやらないか」という話をもらって。
それで、東京タワーの下の芝高校の近くに新堀の芝校というのがあって、
そこへ、高校生だったけど指導に行っていた時期があったんですよ。 そのへんからずっと新堀さんのところにいて、
合奏や、合奏の録音もずいぶんしたし
地方公演もずいぶんやったり。
●○● あ、そうだったんですか。
斉 藤 そんなことをずっとやっていて、
で、合奏ばかりだったので
独奏に戻りたくて、それで結婚するのと前後して辞めて。
それで今の場所に教室を開いて。
以来ずっとここでやってきたんです。
教室を開くまでの短期間、
友達の教室で教えたりっていうことも
あったけどね。
撮影:カミガチアキ
●○● ところでアレンジのツボについて伺いたいんですが。
たとえば「白い恋人たち」は、これを弾きたいって
持ってきた生徒さんのそのときのレベルに合わせて
アレンジしたものですか?
それとも、この曲なら、このくらいで弾けると楽しいかな、と、
曲調や、適正な調合と指使いのマッチングから
アレンジしていくものですか?
斉 藤 うーん、どういうんだろ・・・。
やっぱり生で弾いてあげて、
飽きさせないようにアレンジするのがいつでも必要じゃない?
だからあの、どういえばいいかな・・・? 
だからぼくは匂いで作っている人だからさ(笑)。 いちいち計算しては作ってないね。
●○● 言葉にはしにくいでしょうか。
斉 藤 ただ、たとえば、ギターの音が長く伸びる必要がある曲って
あるじゃない?
そういうのはトレモロを入れないと持続しないじゃない?
そういう場合はトレモロも使うようになるし。
あと、フラメンコも弾くからね。
やっぱりクラシック的な弾き方だけだと単調になっちゃうでしょ。
そういうときにフラメンコ風のアクセントを入れるのは
楽しいじゃない?
生で弾くときにそういうメリハリをつけて飽きないように
構成を組み立てるっていうことはしてますよ。
レコーディングだと、また少し違うよ。
聴いてもらおうと言う編曲と、淡く弾く、抽象画のように
流れていればいい、というためのやり方とは
使い分けるよね。
●○● 曲によって、どんなジャンルでもキーをどこに持っていくか?
ということは?
斉 藤 聴こえのいい調というのがあるよね。
だから相当試して弾いて見ているよ。
響きが全然悪い調っていうのがあるし
また指使いがセーハばかりだったりすると大変だし。
生徒にも弾かせてみるんですよ。
そうすると、「ここ弾けない!」とかいろいろ言ってくる。
「じゃ、そこはもっと簡単にしようか」って変更したり。
撮影:カミガチアキ
●○● ああ、そういうこともやった結果なんですね?
斉 藤 自分ではわからないときがあるよね。
まあ自分では多少生徒さんより弾けるからね、どこが難しいか
分からなくなっていたりするんですよ。 で、いろいろ凝ってきてああでもないこうでもないってやっていると
「先生、それはやり過ぎ!難しい!」って言ってくるの。
で、ああ、一般的にはこのくらいかな、
というセンを確かめられるんですね。
だからそのへんはほどほどにやってるんだけど。
●○● そういうリサーチをされてるわけですね。
斉 藤 だからまあ、それほどでもないアレンジもあるだろうけど
まずまず、「弾きたい」って思われるセンは出せていると思うんですけどね。
●○● その割合が高いんでしょうね。

(続きます)

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2009-09-01-TUE

ギターの時間